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5 Color Green について

タイプIIのトーナメントレポートを読んでいると (注:レポートは、Dojo(http://dojo.com/)などの有名なWebサイトに で見れるので、一度見ることをお推めします)、 上位8位のデック名の中に「5 Color(5色)」という文字をよく見かける ようになりました。 5 Color Green、5 Color Black はかなり前からトーナメントでも優秀な 成績をのこしています。最近では、5 (または4) Color White、5 Color Blue、 5 Color Redなどもあるようです(但し、5 Color Red については、mono Redの 特徴である速さを犠牲にしてまで、5色化する意味があるのかと思うくらいです)。 それくらい多色化が進んでいるのですが、その中でも一番最初に登場して、 今でも、トーナメントで非常に優秀な成績を残している5 Color Green について見てみます。
  1. Deckの構成

    実際に海外のタイプIIのトーナメントで入賞したDeckのリストです。

    Main(60)
    Green(28)White(3)Blue(2)Black(2)
    4 Birds of Paradise
    4 Jolrael's Centaur
    2 Llanowar Elves
    3 Granger Guildmage
    4 Maro
    4 Quirion Ranger
    3 River Boa
    2 Uktabi Orangutan
    2 Wall of Roots
    2 Armageddon
    1 Disenchant
    2 Mana Leak 2 Terror
    Red(2)Artifact(3)Gold(1)Land(19)
    2 Incinerate 3 Winter Orb 1 Simoon 4 Undiscovered Paradise
    2 Gemstone Mine
    1 City of Brass
    12 Forest
    Sideboard(15)
    Green(3)White(3)Blue(6)Red(3)
    2 Lhurgoyf
    1 Uktabi Orangutan
    1 Armageddon
    2 Disenchant
    3 Propaganda
    3 Chill
    3 Pyroblast

    これは例であり、5 Color Greenには色々な種類のものがあります。 それについては、後述しますが、まずは、上記の構成をもとに、 そのギミックを詳しくみていきます。

  2. Mana Source

    Mana Sourceといえば、まず思いつくのはLandですが、 5 Color Greenのは、Landの枚数自体が他のDeckと比べて少ないと言えます。 それは、Mana Sourceの一部をCreatureに頼っているからです。 そのため、ArmageddonやWinterOrbのようなLandから生成されるManaを制限Cardを Deckに入れることができます。Deckはその名の通り5色のCardで構成されていますが、 Green以外のCardの固有色の必要Manaは1(ArmageddonのCasting CostはW3で、固有色はW) であることと、Landの半分近くは他色のManaを生成できるLandであることと、 Birds of Paradiseがいるということから、十分に固有色のManaを賄うことができます。 Undiscovered ParadiseとGemstone Mineを4枚づついれた場合、 5色のManaを生成できるLandが8枚となり、しかもBirds of Paradiseの4枚を考慮すると、 5色のManaを生成できるCardが12枚入ることになります。 また、大抵のDeckにはLandが20〜24枚程度入りますが、5 Color Green系のDeckは、 18枚でも十分に動作します。Quirion RangerかBirds of Paradiseを引くとくことを 前提としていますが、それぞれを4枚ずつ入いれると合わせて8枚になり、 そのうち1枚引けばよいのですから、まず問題なく引けるでしょう。 大抵5 Color Green系のDeckにはQuirion Rangerも、Birds of Paradiseも それぞれ4枚づついれます。Landが18枚だとしても、実質のMana Sourceは、 26枚と考えることができます。 Mana Sourceが通常のDeckと同じかそれ以上入っていることになります。

    Magic The Gathering を始めて間もない方の中には、

    「Birds of Paradiseははともかく、 なぜ、Quirion RangerがなぜMana Sourceなのか?」

    と思われる方もおられるかもおられるかもしれませんが、 Mana Sourceとして数える理由は下記の通りです。

    例えば、最初のターンに、ForestとQuirion Rangerを場に出ていたとします。 次のターンに土地が手札になかった場合、あなたは何Manaだせると思いますか?

    答えは緑マナを2マナ出せます。手順は以下の通りです。

    [手順1] Forestをタップして、Manaを生成します。
    [手順2] Quirion Rangerの能力でQuirion Ranger自身をUntapするCostとして
    手順1でTapしたForestを手札に戻します。ここで注意して欲しいのは、
    Quirion RangerはUntap状態のCreatureをUntapする能力の対象として選べる点です。
    [手順3] 手順2で手札に戻したForestをセットします。
    [手順4] 手順3でセットしたForestをTapして、緑Manaを生成します。

    この様にして、一枚のForestとQuirion Rangerで2mana生成することができます。 そのため、Quirion Rangerをマナソースとして数える訳です。 また、このQuirion Rangerの対象のクリーチャを Untapする能力は防御の点でも重要になってきますので、 覚えておいてください。

    さて、Birds of Paradise、Quirion Rangerは非常に優秀なのは おわかりいただけたと思いますが、気を付けなければいけない 点もあります。それは、タフネスが1であるという点です。 タフネスが1であるということは、非常に除去されやすいと言うことです。 タイプ2で使えるカードではSimoon(Visionsのアンコモンで、 対戦相手のクリーチャ全てに1ダメージを与えることのができる インスタント)で、全部除去されかねません。 実際のDuelは、手札にいるCreatureを全部召喚するのではなく、 攻撃の為のクリーチャであるMaro/マロー(MirageのRareで、 手札の枚数と同じだけのパワーとタフネスをもつクリーチャ)の為、 手札を確保しつつ慎重にプレイすれば、まず問題はないでしょう。

  3. 攻撃
    1. Maroで対戦相手のLifeを削る

      自分の3trun目にMaroが召喚できます。 自分の2trun目の終了時点にLandが2枚(うち一枚はForest)と Birds of Paradiseまたは、Quirion Rangerが場にでていれば、 次のTrunには、Maroを召喚するための4manaが生成できます。 手順を少しおって見ましょう。以下は先攻を例にします。

      [1trun] Forestをセットして、Birds of Paradiseを召喚します。
      手札は2枚消費したので、残り5枚になります。
      [2turn] CardをDrawして、手札が6枚になります。
      Forestをセットします。Quirion Rangerを召喚します。
      手札を2枚消費したので、残り4枚になります。
      [3trun] CardをDrawして、手札が5枚になります。
      Birds of Paradise、Forest x 2で3mana生成します。
      Quirion Rangerの能力で、Birds of ParadiseをUntapします。
      この時、UntapするCostとしてTap状態のForestを戻し手札が6枚になります。
      Birds of ParadiseをTapして1mana生成し、4manaとなります。
      Maroを召喚すれば、5枚の手札ですので、Maroは5/5となります。

      3turn目に5/5クリーチャは、かなり強力です。 また状況を固めるために、4turn目にArmageddonをCastするのであれば、 3trun目の最後にForestをセットします。それでも、4/4ですので、 Incinerateで除去されることはありません。 低コストで4点のDamageを与える呪文はそうはないので、 Terror以外では3trun目に召喚したMaroを除去するのは困難です。

    2. その他のCreature

      Maro以外にも優秀なダメージ源があります。 River Boa、Jolrael's Centaur等です。 かつては、Whirling Dervishもいましたが、以前に比べ、 多色化が進んでいる最近のTypeII環境では、 mono BlackとDuelすることはあまりなくなったからでしょう。 Jolrael's Centaurは、呪文と効果の対象とならないので、 IncinerateやKinddleのような対象を取る呪文では除去されず、 側面攻撃をもつので、Creatureでブロックして除去するも困難です。 また、River BoaはDamage Sourceだけでなく防御としても重要です。 Quirion Rangerの能力と組み合わせれれば、攻撃に参加した River Boaをブロッカーとしても使用できます。 再生能力があるRiver Boaを除去するには、Incinerate、Terrorか、 側面攻撃をもつCreatureで攻撃して、RiverBoaがブロックした時くらいです。 良く使われる側面攻撃をもつCreatureは大抵2/2なので、 よほどのことがないと殴り勝つでしょう。

  4. クリーチャ(ヘビークリーチャ/Shadow)除去/Direct Damage

    Shadowはタフネスが1のものなら、Granger Guildmageの特殊能力で十分に除去できます。 また、Incinerate/Terrorといった呪文もあります。

  5. 防御
    1. Mana制限

      Armageddon, WinterOrbによるManaの制限を行います。 自分自身はBirds of ParadiseまたはQuirion Rangerによって 十分なManaを確保します。 WinterOrbとQuirion Rangerの相性は非常によく、 UntapするCostとしてLandと手札に戻したForestで、 常に2mana保持できます。 これにBirds of Paradiseのmanaを考えるとWinter Orbの影響は 殆んどないといってもよいでしょう。

      最近ではTradewind Riderで相手のパーマネントを戻したり、 Propagandaをいれることにより相手の手を著しく遅らせたりします。 これらTradewind RiderやPropagandaはArmageddonやWinterOrbと 非常に相性がよいです。

      この手のLock要素を含むdeckは別名、 Tradewind Rider Geddon(Tradewind Rider + Armageddon)や、 PropaGeddon(Propaganda+Armageddon)や、 PropaOrb(Propaganda+WinterOrb)と呼ばれます。

    2. Creatureによる防御

      再生能力のあるRiver Borは、ブロッカーとして非常に優秀です。

  6. 弱点

    多くのロジックが含まれており、対応力が高いDeckですが、その中核をなす、 Birds of ParadiseとQuirion Rangerは、タフネス1と非常に除去されやすいため、 序盤にこれらのMana Sourceを除去されると展開が辛くなります。 Perish、Simoonは当面警戒すべきcardです。 また、WastelandなどでUndiscovered Paradiseなどを 破壊されるのも展開が辛くなる一つの要因となります。 クリーチャが除去されやすい/除去できる点から Lhurgoyfをいれる訳ですが、Lhurgoyfを引くまでに とどめを刺されていることもよくあります。 特に4turn目までに体制を固めるまえに、Speedの早いmono Rに 押し切られることもしばしばです。 また、ロジックが多いことも両刃の刃となります。 ロジックが多いがゆえに、必要なCardが引けないことや、 緻密なプレイが要求されます。

    SidebordとどのCardを入れ換えるかも非常に経験を要すると 思います。相手が単色ならともかく、多色の場合、 ともすれば同じ5CGの場合はSidebordから何をいれるかなど 非常に頭を悩ませます。


非常に優れたDeckですので、機会があれば、一度プレイすることをお勧めします。